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【黒バス:R18】解れゆくこころ

第13章 肌


「いただきます……」

静かにお茶を啜るみわっち。

腫れた頬。押さえつけられた時に手首についた、指の跡。

胸が、痛い。

ごめん。ごめんみわっち。

「……黄瀬くん? どうしたの、じっと見て」

「みわっち……本当にごめん。オレ、もう許して貰えないかもしれない。ごめん。ごめん。ごめんッ……」

深く下げた頭に、柔らかい感触。
一瞬、何かと思ったけど……みわっちが、オレの頭を優しく抱き締めてくれている。

「来てくれて、ありがとう。怖かった……あと少し遅かったら、私……」

細い身体は、小刻みに震えている。

「……触られたのが……気持ち悪くて……お、お願いっ……考えたく、ないの……っ」

か細く、途切れそうな声。

オレでいいのか。こんなオレで。
オレのせいなのに。

ゆっくり頭を上げて、みわっちと目を合わせる。
涙目のみわっちは、静かに目を閉じた。

オレの、大好きな人。
オレのせいで傷つけて、ごめん……ゆっくり、ゆっくりとキスをした。

舌は入れない。
今日は、激しいことはしたくない。

「ん……」

唇で、唇を優しく愛撫する。
どれ位の時間、そうしていただろうか。

「はっ……あ」

みわっちが、少し舌を出した。
首に回した手に、力が入る。

「黄瀬、くん……」

「みわっち、どしたの……?」

「深いの……して……」

控えめなその一言に、オレの心臓が跳ね上がる。
止まるかと思った。

抑えてるのに。
なんでそんな可愛いこと言うんスか……

少しだけ主張した舌に、オレの舌を絡める。
いつもより柔らかく、口内を隅々まで愛撫する。

「あっ……」

みわっちの声が、甘くなってきた。

「……どこ……触られたんスか……」

聞くことで、嫌な記憶を思い出させないか。
このまま、進めていいのだろうか。

「む、むね……とか」

ダメだ。怒りが頭を支配する。
許さない。オレのみわっちに。

唇を、耳に移動する。

「……触って、いいっスか……」

ピクリと反応したみわっちは、確かに微かに頷いた。

首筋に舌を這わせながら、ブラジャーを外した。

「ん……っ」



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