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【黒バス:R18】解れゆくこころ

第13章 肌


「黄瀬くん、足、どうだった?」

……この状況でも、オレを心配するのか。

「とりあえず病院行ってきたし、暫くは安静っスけど大丈夫っスよ」

「今日、走ったでしょ」

「ヘイキヘイキ」

学校からすぐ近くのみわっちの新居に向かおうとする。

「あれ? ……どうしたの?」

「いや、今日はあんなことがあったし、もう……」

「え……2人で居られる時間、楽しみにしてたんだけど……行っちゃ迷惑?」

「いや、迷惑とかじゃなくて、一緒にいたらほら、その……」

「『続き』、するって……」

「っ!みわっち、それは全然無理しなくていいから! オレ、焦ってないし!」

そもそもあんな事があって、もうオレと付き合うの、嫌になってしまったのではないか。

でも、ほんとにそうだったらと思うと、聞けない。
臆病でズルい自分。

もしかして、別れ話をする気じゃ……?

不安な気持ちを抱きながら、オレの家に向かった。

「ごめんね、折角近くに引っ越したのに。疲れたっスよね」

「ううん、大丈夫」

「なんか観るっスか? 映画とか」

「わ、すごい、いっぱいあるね!」

みわっちと一緒に過ごせればなんでもいい。

今は彼女を傷付けたくない。
オレも許して貰えるか、分からない。

それぞれ風呂を済ませたあと、オレの部屋で、部屋を少し暗くして映画を観る。

シャンプーの香り。
密着している肩に全神経が集中していて、映画の内容が全く入ってこない。

画面を見るみわっちの横顔が儚げで、美しかった。

そうこうしている内に、エンドロールが流れ始めてしまった。
全然観ていなかった。

「……終わっちゃったね」

みわっちが、オレの肩に頭をもたれかけてくる。

すかさずオレは、机の上のカップを見た。

「……みわっち、お茶まだあるっスか?」

しまった、ちょっとわざとらしかったか。

「あ、貰おうかな、ありがとう」

「ちょっと、ごめんね」

そそくさと台所に移動する。
折角、甘えてきてくれてたかもしれないのに。

台所でティーバッグを選んでいると、みわっちがついてきた。

「……さっきのやつ、美味しかったね」

「じゃあ、同じやつにするっスね」

なんだか会話がぎこちない。
お茶を持って再びオレの部屋に戻る。


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