第7章 真実はな、
そろそろ薬が効いてくるころだな。
「ディ…オ」
「なんだい」
「…あなた、なに、を」
姉さんは俺の口から真実を聞く前にそのソファに身を沈めた。所謂即効性の睡眠薬。それほど強力ではないから30分足らずで起きるだろうな。
俺にはやることがある。これからジョジョと決着をつけなければならない。
そんなところを…姉さんには見せたくなかった。できることなら今ここにいられるのも嫌だった。
「俺は人間をやめるぞ!ジョジョーーーッ!!」
「い、石仮面?!なぜ君が!」
…俺は、吸血鬼となった。
「そしてジョジョ…お前はコイツに見覚えがあるんじゃあないのか?」
「…?!」
物陰から一人、引っ張り出すとジョジョの顔色が変わった。
「ッ!!ま、まさかディオッ」
そのまさかだジョジョ、お前の想像する通りの結果が待っている。
「フフ…夜の世界へとご招待だ!!」
俺は迷いなく、の顔へと石仮面を被せる。俺の手にはジョースター卿の血が付着しており、の頭にも石仮面が食い込み、光を放った。
カタリと音を立てて石仮面が落ちると、姉さんは目を開けた。睡眠薬がちょうどきれたのと、今の衝撃で目を覚ましたんだろう。
「あ、ああ、、うわあああああああッ!!!」
ジョジョはその場に膝から崩れ落ちた。