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第4章 絶対的王者


もうすぐ正門に着くという頃、
征くんと遭遇する。

『おはよう。征くん。』

赤司「優希。おはよう。早くに登校したんだね。」

『朝、早くに目が覚めたから。学校の中を探索するのも、悪くないかなぁって。征くんは、朝練?』

赤司「あぁ。そうだよ。そういえば、昨日は何事もなく帰れたかい?」

征くんは、赤い透き通った目で、私をジッと見ている。

この目に、見つ目られると、何もかもが見透かされていそうな気がする。

もともと、征くんには、王者のようなオーラがあると私は思っている。

名家の御曹司だから?

何者も、従わずにはいられないと思わせてしまう。カリスマ性がある。


『、、、う、うん。ちゃんと帰れたよ。心配症だなぁ。あはは。』

嘘をつく後ろめたさの為か、わずかに声がうわずってしまう。

私は、内心ソワソワしていた。
堪のいい征くんの事だ、気づかないハズがない。

『せ、征くん。そろそろ、行かなくていいの。時間、大丈夫?』

赤司「そうだね。先に失礼するよ。
あぁ。優希?また後で、何があったか教えてくれると嬉しいな。(黒笑)話題を、変えようとしても無駄だよ。じゃあ、またね。」

『はぁい。後で、話すね。
朝練、頑張ってね!』

やっぱりバレるよね。
征くんに嘘はつけないなと、私はこっそりと
ため息を吐いた。

ここにいても仕方がないので、取り合えず教室に向かうことにした。
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