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相合い傘 ▷ あめいろ。

第1章 @ 及川徹





今日は委員会で遅くなった。



何故か今日はものすごい雨が降っていて、偏頭痛持ちのわたしにとって、かなり苦痛だった。




威勢のいい掛け声が聞こえる体育館の前を通って、忘れ物を取りに教室へ戻る。



待ち合わせ場所の昇降口に向かおうとしたら、その人物はやってきた。




「絢ちゃ〜ん!」

『…徹?どうしたの?』

「こっち行くの見えたから、追いかけて…」


そんな徹は練習着のままで、息も荒く、膝に手をついて息を整えている。



『…今日も部活お疲れ様。』



そう言って徹の頭を弱く撫でると、顔をこちらに向けてにっこりと笑ってみせた。



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