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相合い傘 ▷ あめいろ。

第4章 @ 孤爪研磨





「何があったの?」


二人で肩を並べて歩きながら、起こった出来事を話す。



フられてしまったこと。


理由がわからないこと。


どうしたらいいのかわからないこと。



研磨は絢の方こそ向かなかったが、小さく相槌を打ちながら、絢の話を聞いた。




『わたし、暫く立ち直れないなぁ…』


「んー…」



研磨は傘を持ち替えて、空いた方の手で絢の頭を撫でた。


驚く絢が孤爪の顔を見上げると、耳を真っ赤にしてこちらを見ていた。



『研磨…?』


「…気にすることないよ。辛かったら、俺もいるし、クロもいるし、うるさいけど虎とか福永とかもいるし…。それに…」


『それに…?』


「…俺は、絢は笑ってた方が…いいと、思う…から…。」



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