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相合い傘 ▷ あめいろ。

第4章 @ 孤爪研磨






そこに居たのは、傘を差した孤爪だった。


こちらを見て、驚いた表情を見せる。



『研磨…?』


「何してるの、風邪引くから早くこっち入りなよ。」


『ううん大丈夫…』



こんな惨めな顔見せられない。



そう思った絢は立ち上がって逃げようとする。





しかし、その判断も虚しく、走り去ろうとした絢の腕をとっさに研磨が掴む。



『やっ…大丈夫だから…』


「風邪引く。これでも被ってて。」



研磨は濡れたスポーツバックから赤いジャージの上着を取り出して、絢の肩にかける。



その時に顔を見られ、また驚かれる。



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