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love songを奏でる日々【短編】

第9章 雨唄




梅雨の季節はいつも憂鬱だ。

あの日も同じだった。


朝の天気予報なんて確認もせずに登校したせいで、午後からの大雨に下校を阻まれるハメになり憂鬱でしかたなかった。

雨のせいでいつもより暗い空と校舎。

雨のせいで学校に残る生徒も少なく、1人どうしようか途方にくれていた。

そんなときに、あいつは通りかかった。


まったく、少女マンガのよくある定番的シチュエーションだって思ったよ。

「なに?傘忘れたの?」

なんて話しかけてくるから。

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