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日常から非日常へ 【薄桜鬼】

第1章 始まり


「ひ…ひひっ、ひゃはーー!」


翳される刃。もう、終わった…覚悟を決め目を瞑る。


だが、いつまで経ってもやってくるであろう痛みが来ない。
恐る恐る目を開けると…。

目の前には、心臓辺りを貫かれ血みどろになりながら呻き声を発し倒れていく羅刹。
後ろの方も同じように倒れている。

「おい、大丈夫か?」

不意に声が聞こえ見上げる。
月明かりに照らされて見えたのは
そこに倒れている羅刹と同じ浅葱色の羽織を纏い、左手には槍。後ろで結ばれている赤髪。
俺この人知ってる…。



腹踊りの人だよ…。

ごめん、ちょっとシリアスな雰囲気ぶち壊した。いや、だって、こうでも言ってないと…。

こんな事思っていたら、

「…お前は見ちゃいけねぇもん見ちまった。すまねぇが、屯所まで付いてきてもらうぜ。」



あぁぁぁ、俺これからどうなるんだろう…。
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