第3章 実力披露
大変な事になったりました。(2回目)
ご飯を食べ終わった俺達は、庭へやってきた。まじで俺この中の誰かと勝負しないといけねぇのかよ…。
「今回は刀じゃなく、真剣と同じ重さの木刀を使ってもらう。いいか、本気出してやれ。じゃねぇとお前の実力が分からねぇからな。」
「は、はい…。」
木刀を受け取り、前へ進む。
「さて、肝心な山中君の相手だが…。」
「はーい、僕にやらせてください近藤さん。」
…What?
おっといけね、英語出ちまった。
まさかの沖田さんんんんん!?
木刀を手にした沖田さんがこちらにやってきて、よろしくってにこやかに微笑まれた。ちくしょう…綺麗な顔しやがって…。
「ありがとう、そこまで言われると照れるよ。」
「…俺、声に出しました?」
「さぁね。」
そう言ってある程度離れて構える沖田さん。
心臓に悪いから心を読まないでくれ。
俺も木刀を構え、合図を待つ。
「それでは…初め!!」
「「…。」」
近藤さんの声と共に、構えを深め、沖田さんの様子を伺う。
「…来ないなら、僕から行くよ!」
そう言い、踏み込んできた沖田さん。
「なんの…ッ!」
沖田さんの鋭い攻撃に防戦一方になってしまった。やっぱ沖田さん強い…だけど俺だって!
「っはぁ!!」
剣道の経験を活かし、攻撃態勢にはいる。
「へぇ…やるね、君!」
「沖田さんも…!」
お互い一歩も引けない対決に、外野も外野で落ち着かないらしい。
だがな、ガン見はやめてくれ、気が散る。