第3章 実力披露
着替え終わった俺は、広間へ行く。
「はようございます…。」
「おっせーよ、潤!いつまで寝てんだよ!」
「すんません、なんか布団が俺を離してくれなくて。」
「あー、止めようぜ敬語なんてよー。普通に話せよ!」
「え、お、おう。分かった。」
平助って敬語苦手なんだろうなー、千鶴ちゃんのときもそうだったし。
皆のお茶を出していた千鶴ちゃんが
「そう言えば、山中さんは…。」
「待った、千鶴ちゃん!山中さんなんて他人行儀止めようぜ、潤でいいぜ!」
「え、えっと…潤君…?」
困り顔で名前を口にした千鶴ちゃん。可愛い、なんだこの天使。
つかやっぱり君だね。やっぱり性別勘違いしてるね。そんな男に見える…んだろうな。
とりあえず、俺はうんうん頷き
「で、どうした?」
「あ、うん。潤君は刀は扱えるのかなーって。未来…?では、刀は持ってないんだよね?」
「うん、持ってたら捕まるからな。まぁ、でも剣道やってるから、使えるンじゃねぇの?」
そしたら、沖田さんが
「だったら、誰かと勝負してみたら?ここにいるんだから、最低限自分の身は自分で守らなきゃいけないし。」
なんですと…!?
「ほう、いいじゃないか!ご飯の後、この中の誰かと勝負をするといい!」
「それはいい考えですね。山中君の実力、我々も知りたいところですから。」
山南さんまで…!?