第5章 狂った果実～レオorルイ編～

ジルは淡々と要件を述べているようだ。




レオの耳には入ってないが。




ぺろぺろっ………ちゅう

ちゅう…ちゅ～～～～～～～～っ




（…ルイっ、それ、だめっ！！）




『あっ…！！』




「…どうなさったんですか、レオ」




ちゅうちゅう…




『ううん、なんでも…ない。

分かった、ちょっとっ、

今っ、急ぎの案件、思い…出したっ、から…、

また後で、聞いてもいい……っ？』




「レオ？

大丈夫ですか？

顔が赤いようですが…」




ジルが執務机に手を置き

レオにぐっと顔を近づける。




（ぎゃーーっ！！

あんまり近づかれたら、ばれちゃう！！）




『うん、ちょっと寝不足みたい

大丈夫っ…あとで…仮眠とる…から』




「…………」




（怪しまれてる？

お願いっ、離れて、ジル！）




ぺろぺろ、ちゅう…ぺろ......ちゅうちゅう...



（あっ...きもちいっ...きもちいっ...

ルイっ、さすがにやりすぎっ///）




どきどきどきどき…




「…そうですか。

貴方に倒れられては困ります。

たまにはゆっくり休養なさってくださいね」




『うん、ありがとう』




ジルは机から手を放し

そのまま執務室を出て行った。