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イケメン王宮◆BL・悪魔のお仕置きと狂った果実【R18】

第4章 狂った果実~ジルorアラン編~


はぁはぁはぁはぁはぁ…




「ジル…」




『アラン殿…』




アランは

ジルを

ぎゅっと抱きしめた。



何故だが

抱き締めたい気分になった。



(こいつのこと

許せねえはずなのに…

どうしたんだ…俺…)



そして

そのまま物凄い脱力感に襲われ…



(なんか疲れたな……)




アランが目を閉じると…



………ずる…



なだれ落ちるように

アランの身体は

ベッドの上に沈んだ…




荒い息と

静寂が部屋をつつむ。



.....................。




しばらくして

ジルは

むくっと起き上がると

ふっと優美に微笑んだ。




そして、

先ほど

アランとキスをする直前…

口を手で覆ったタイミングで

口に含んだ錠剤の入っている小瓶を

指先で摘んで持ち上げ

ゆらゆら揺らす。




『ちゃんと薬が効いたようですね。

私を誰だとお思いですか?

あなたの考えそうな事など

お見通しですよ。




ああ、もう、意識がないんでしたね。




くすくす…




それにしても面白いほど、

計画どおりでしたね…




許しませんよ、アラン殿…』




ジルはアランを肩に担ぐと

洗礼された所作で

静寂の真夜中に融け込むほど静かに

アランの部屋を後にした。









第4章
狂った果実~ジルorアラン編~

-End-








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