第20章 狂った果実～アランorユーリ編～

（げ！

またやっかいなトコに来やがって！）




ユーリは

アランを背中に隠す様に

前に進み出た。




ﾕｰﾘ「レオ様。

アラン様に手を出すの

やめてもらえます？」




（あれ！？

こいつ、さっきまで泣いてなかったか！？）




ﾚｵ「え？なんで？」




ﾕｰﾘ「アラン様は俺のですから」




ﾚｵ「へえ…知らなかったな。

そうなの？アラン」




ｱﾗﾝ『っ///』




ﾚｵ「……違うみたいだけど」




ﾕｰﾘ「アラン様は恥ずかしがり屋なんです。

ね、アラン様」




ｱﾗﾝ『いや、うん…』




ﾚｵ「確かにお前は恥ずかしがり屋だよね。

昨日の夜だって、俺がベビ……」




ｱﾗﾝ『だああああああっ！！

待て！言うな！！』




ﾕｰﾘ「なんですか？」




ｱﾗﾝ『なんでもねえ！』




ﾚｵ「そっか。ユーリには言ってないんだ」




ﾕｰﾘ「………アラン様、なんですか？」




きゅるるんきゅるるん。

ユーリが琥珀の瞳で

アランを覗き込む。




ｱﾗﾝ『なんでもねえって！』




ﾚｵ「ユーリ可哀想～。

俺が教えてあげてもいいけど」




ﾕｰﾘ「え？本当に？」