第20章 狂った果実～アランorユーリ編～

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その後。

ウィスタリア王宮では。




「アラン様…」



アランの背後から

静かに怒り震えた声が聞こえる。




（げっ！！）




アランは思わずその場から逃げ出す。




が




きゅっ…とマントを掴まれてしまった。




恐る恐る振り返ると

マントを手繰り寄せて

ユーリが詰め寄る。




「アラン様…

またレオ様のトコに行ったでしょ」




（またバレてる！！

なんで！？）




『っ…………いや…あの……』




「ひどい…

なんで何度もレオ様のトコに行くの？

俺のコト…好きじゃないの？」




『すっ…

好きに決まってるだろ』




しどろもどろになっているアラン。




（ああ！俺の馬鹿！！）