第20章 狂った果実～アランorユーリ編～

アランは

ユーリの細い腰を抱くと

くるりと身体を反転させて

どさり。

ユーリをベッドに組み敷いてしまった。




「…………アラン様っ///」




一瞬、戸惑ったように見開いた

ユーリの大きな瞳。




（せっかく我慢しようとしてんのに！！

可愛すぎんだよ！！

俺だってお前が欲しいんだよ！！

急にいなくなったり

戻って来たり！！

俺の心をめちゃくちゃに乱しやがって！！

お前にこんな風に誘われて、

俺の理性が……）




ユーリは

きゅるんきゅるんと瞳を潤ませて

縋るように

アランの瞳を覗き込む。








「アラン様……







……………抱いて…」








どっきゅーーーーーーーーん！！




（やばいやばいやばい！！

やっぱエロ可愛すぎる！！

「抱いて」だと！？

んなもん抱くに決まってるだろ！！

俺の理性がもつわけねえだろーーーーー！！

ユーリ！！

好きだ！！

好きだ好きだ好きだ

大好きだーーーーー！！！）




『ユーリ………

ずっと触れたかった』




アランは愛しさを込めて

今度は自ら

ユーリの唇にキスを落とした。