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イケメン王宮◆BL・悪魔のお仕置きと狂った果実【R18】

第16章  狂った果実~アランorルイ編②~


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数日後。




ルイは

超絶不機嫌に扉を開いた。




ノックも無しに。




がちゃっ。




中の人物は驚きもせず

にやりと笑った。




「よう、お坊ちゃん。

お前から来るとは珍しいな」




『………お前が手を回したの?』




「あ?なんのことだよ」




『………ユーリが来た。

本当は、

レオが来る予定だったのに』




「………レオが来て

アランに犯されてるお前を見て

嫉妬した上

レオがアランを嫌いになる予定だったのに、か?」




『………やっぱりお前…』




「さあ、知らねえな」




『とぼけるな』




「ふっ、随分とご機嫌斜めだな」




『………もういい』




ルイは踵を返した。




「ルイ。

もう………やめとけよ」




中にいた人物…

シドがルイを呼び止める。

珍しく真剣な声音。




『………なに?』




「そういうことすんの、

もうやめろよ」




『………お前には関係ない』




ルイは顔色一つ変えず

シドの事なんか振り返りもせずに

部屋を出た。




ルイが帰った部屋で

シドは切なそうに声を零した。




「ルイ…」



=====



自室へ帰ったルイは

軽く声をかける。




「シャル…」




窓辺の鳥駕籠を開けると

瑠璃色の小さな鳥が肩にちょこんと止まった。




「スピネルの所へ行って…」




シャルは軽く首を傾げ

心配そうにルイを見上げた後

空いていた窓から

シュタインへ向けて飛び立った。






第16章
狂った果実~アランorルイ編②~

-End-


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