第16章  狂った果実～アランorルイ編②～

ルイの視線が

瓶を捕え

さらに不安げに揺れる。




「…………何………する気？」




『決まってんだろ』




アランは

ニヤリと口の端を持ち上げて

瓶の蓋を開けた。




「………まさか……」




かなり大きめの瓶の中身は

まだたっぷり残っている。




アランは

瓶をゆっくりと傾け始めた。




「うそ…………

ぁ…

……待って…

やめてっ…」




ルイは

首をイヤイヤと振って懇願する。

月の光の様に幻想的な光を放つブロンドの髪が

緩く揺蕩った。



（可愛いすぎっ///）




『おまえが悪いんだろ？

俺を犯そうとするから』




「だってそれは、君が…」




『諦めろよ』




どこまでも煽ってくるルイに

アランは突き放す様に告げた。




「っ……………

ゃだ……

ゃだぁ…」




ルイはなんとか逃れようと

身を捩る。

細い腰元が

妖艶にくねって。




（エロっ！！）




アランのドSが膨れ上がる。





『俺を穢そうとした仕返し』




アランは

クッ…と笑って

瓶の中身を

ルイの胸元に垂らした…