第13章 狂った果実～アランorルイ編～

兵士の姿が見えなくなると

ルイはカーテンを開けた。




「ルイっ、おまえ！」



（ヒヤヒヤさせやがって！）




『…聞こえてた？伝言』




「え、あ、うん」




『そう…

じゃあ、そういうことだから』




ルイは、

何事もかなったかのように

立ち去ろうとする。




「おいっ！」




（冗談じゃない！

このまま帰るつもりか！？）




アランはルイの肩に手をかけた。




ルイは脚を止め

肩越しに振り返る。




『…………早かったね』




「なにが！？」




『……イクの』




「っ…///」




（今それ言う！？）




『我慢が足りない…

こんなのでレオに抱かれようなんて

不相応はなはだしい…』




（はあ！？

なんだそれ！）