第9章 狂った果実～アランorレオ編～

衝動に任せて

少し激しく

レオの口内を貪る。




ちゅく……ぴちゃぴちゃ…ちゅぷっ…




『ん…は…はあ………ア、アランっ…』




キスの合間にレオが囁く。




「ん？」




『…もう少し…優しく…ぁ…』




「…なんで…？

おまえにとっては、

どうってことないだろ？

これくらいのキス」




『……...いっぱいいっぱい...なんだ…

アランと…...好きな子と

こんな風にキス出来るなんて

思ってなかったから…』




どっきーん。




（っ………こいつ…

そんなに純情だったのかっ？？

ちょっ…

か…可愛いじゃねえか）




アランは

一層、激しく舌を動かして

レオの口内を犯してしまう。




ちゅぷっちゅぷっ…ぴちゃ…ちゅぷっ…




『っ…アランっ…待っ......お願い…』




レオの震える声。




（............っ///

だれだよ、こいつを遊び人て言ったやつ！

めちゃくちゃピュアじゃねえか！！）




「わ…悪い…」




アランは

めちゃくちゃにしてしまいたい衝動を

なんとか抑え込み

出来うる最大限に

そっと優しくキスを深める。




すると




「ぁ…っ……ん……は.....ん...」




レオの唇の隙間から

甘い声が

遠慮がちに漏れ始めた。