第6章 翌日と守り隊
「こんにちは…って、あれ?まだ皆来てないんだ」
「そのうち来るっすよ。ウォンさん早く来ないかなー♪」
のんびり話していると、有基君が急に近寄って来る。そして頭を撫でるように触る。
「わぁっ!?」
「代わりに渚をもふもふするっす!」
「ちょ…きゃ!」
「おい有基、渚が困ってるだろ」
「あーあーもうもう、髪がボサボサじゃん」
何時の間にか来ていた鬼怒川先輩が止めてくれた。
そして蔵王先輩が優しく直してくれていた。少しくすぐったいような…不思議な感じがした。
「ありがとうございます」
「別に。…女の子は身だしなみに気を付けろよ」
耳元で囁く。こういう女を意識し、優しくするところが惚れてしまうのだろう。
――流石最強タラシ蔵王先輩!
「有基はこっちな」
後から来た由布院先輩、鳴子先輩は俵山先生を連れてきて、ウォンバットを有基に渡す。
「ウォンバットっ!」
「ぷひょ~裏切りですか皆さん!」
「…………。」
「無視!?」