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魔王様の策略

第1章 手をとったときにはきっと決まっていたのでしょう。


 幸村精一。立海大付属中学テニス部部長。誰からも一目置かれている彼は、見た目は天使のようなのに内には魔王様を飼っている。そんな彼とは一年生だった時のクラスメイト。そんな彼と同じ教室で学ぶことになること、今年で二度目。入学した一年生以来同じクラスになることなどこのマンモス校ではもうないだろうと思っていたが、三年となった今年。まさか、再び同じクラスになることなど誰が想像しただろう、いや、誰もしない。なぜなら、私という本人でさえ思いもしなかったのだから。なにせ、元クラスメイト。ただのクラスメイト。有名でモテるただそれだけの他人以上友人未満。しいて言うなら、女子としては良く話をしていたほうだったとは思う。そんな彼と同じクラスになった。
 といっても、最近までは何か難しい病気で入院していた彼は、全国大会で復活してきたのだ。青学の一年生レギュラーである少年と戦っていた彼をカッコいいと思ったのもつい最近のことだ。
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