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プロポーズされてみませんか? 【短編集】

第14章 Then do you wear it? 【月島蛍】


あれから大学を卒業した俺は、希美の会社に入社し、ロンドンに行くという希美についてロンドンまで来た。まー、もともと英語は得意だったし、希美の側で仕事したかったし。
「I hear it and may do Tsukishima, the matter of a while ago?(月島さん、先程の件お聞きしてもいいですか?)」
「I am good(いいよ)」


「ふぅ…」
今日も忙しい1日が終わり、コーヒーを手に椅子に座る。
「Tsukishima thank you. Excuse me, but I must be going now.(月島さん、お疲れ様です。お先に失礼します)」
「Thank you.(お疲れ様)」
社員といつもの様に挨拶を交わし、コーヒーをすする。
「蛍、仕事終わった?」
「はい。終わりマシタ」
「じゃあ一緒に帰ろう!」
「仕事は大丈夫なんですか?」
「うん。後は家でで出来るものだから。だから帰ろう」
希美と同じ時間帯に帰るのなんでいつぶりだろう。
2人肩を並べて歩く。ふと、きらびやかなイルミネーションが目に入った。
「あ!!あれ、ウェディングドレス!!わー!!」
希美がウェディングドレスが飾れているショーケースに向かって走って行った。
「ねえ!蛍!このドレス、すっごく素敵!」
ショーケースの中のマネキンが見にまとっていたドレスはマーメイドドレスで、女性らしい体の曲線が際立つデザインのものだった。
「私もこんなドレス着てみたい」
「……Then do you wear it?(じゃあ着てみる?)」
「え?」
「だから着てみる?って」
「でも、これを着れるのは花嫁さんだけよ?」
「だから僕が着せてあげるって」
「それって……」
希美の髪をそっと撫でる。そして彼女の目を見る。
「Please marry me.(僕と結婚してください)」
英語で告げた事を希美は直ぐに理解しただろう、
顔を真っ赤にして、僕を見る。そしてニッコリと笑った。
「Of course!(もちろんよ!)」
そう言った希美の笑顔は、イルミネーションよりも輝いていた。
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