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プロポーズされてみませんか? 【短編集】

第7章 サプライズ 番外


高尾side
今日は真ちゃんと春乃ちゃんの結婚式。秀徳の皆やキセキの世代が揃っている。俺は宮地さんの隣に座り、真ちゃんたちが登場するのを待つ。しばらく待つとあの有名なウエディングマーチが流れる。そして扉が開き、真ちゃんが綺麗な姿勢で歩いてくる。白のタキシードがすげぇ似合っていて、その綺麗な顔をさらに引き立たせている。真ちゃんが神父さんの前に立ってから数秒後に春乃ちゃんと春乃ちゃんのお父さんがヴァージンロードを歩いてくる。純白のドレスに身を包み、微笑を浮かべて歩く春乃ちゃんに思わず見とれる。それは俺だけじゃないみたいで、他の人も春乃ちゃんの姿に息を飲む。真ちゃんの隣に立ち、お父さんが離れ、2人は神父さんの前に揃う。神父さんが話し始める。けど俺はその話は耳に入ってこず、ずっと2人の後ろ姿を見つめていた。2人が出会ったきっかけを聞いた時は思わず笑ったけど、真ちゃんが出会った人が春乃ちゃんで良かったと思ってる。真ちゃん変わり者だから、偏見持たれることも少なくないけれど、春乃ちゃんは真ちゃんの良いところをしっかりと見つけている。そんな春乃ちゃんだから、俺は真ちゃんのサプライズの相談にも乗った。だから2人には絶対に幸せになってほしい。ずっと。
考え事をしていると、話は進み、誓いのキスまできていた。
「あなたは妻を一生愛しぬくと誓いますか?」
「誓うのだよ」
「妻は夫をいたわり、愛しぬくと誓いますか?」
「はい。誓います」
「では誓いのキスを」
真ちゃんがそっとベールを後ろにめくり、春乃ちゃんに顔を近づけてキスをした。あまりにも綺麗な光景に、一瞬世界が止まったように感じる。そして皆の拍手が2人を祝福する。

式が終わり、俺たちは教会の外で2人が出てくるのを待つ。しばらくして扉が開き、2人が腕を組んで登場する。その2人にライスシャワーを浴びせ、それぞれが思い思いの祝福のメッセージを贈っている。皆に負けずに大声をだす。
「真ちゃーん!!春乃ちゃーん!お幸せに!!」
俺の声に気づいたのか春乃ちゃんが俺に向かって手を振る。この光景を見てしみじみ思った。

どうかこの2人に永遠の幸せを

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