第2章 「美術館へ・・・」
イヴにとって初めての美術館。
母親の手を握りしめつつ、あたりをきょろきょろと見回しながら中へと入ってきました。
母「さぁ 着いたわよ ・・・・・・
イヴは美術館 初めてよね?
今日 観に来たのは『ゲルテナ』っていう人の展覧会で・・・・・・
絵のほかにも 彫刻とか・・・・・
色々と面白い作品が あるらしいから
きっと イヴでも 楽しめると 思うわ」
イヴの母親は隣にいる少女に語りかけるように今回ここに来た理由を言った。
もともと彼女の両親は美術館へと来るのが楽しみであり、イヴが11歳を迎えたことで一家で美術館へとやってきたのだ。
父「受付 済ませてしまおうか」
母「そうね あと パンフレットも もらいましょ」
受付近くの方にはすでに父親がいて、受付を済ませるためにカウンターに立つ一人の男性へと近づいた。
母親も同じく今回のゲルテナは好きな作品でもあったため、パンフレットをもらうためカウンターへと向かったのであった。
イヴは遅れるようにしてカウンターへと向かったのだが、いつもと違う環境にやはり落ち着かない様子であった。
「ママ、先に観にいっていい?」
母「え? 先に観てるって?
もー イヴったら・・・・仕方ないわね
いい? 美術館の中では静かにしてなきゃ ダメよ?
・・・・・ま アナタなら 心配ないと思うけど
他の人の迷惑に ならないようにね」
自分の母親から美術館での注意ごとを聞くと、母親からもらったパンフレットを片手に美術館へと繰り出してあったのだった。
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