第35章 近い時間
すると進藤は
進藤「まあ、別にいいが…まさか女だったなんてな。」
と、意外にもあっさり答えてくれた。
なんとなく小声で
進藤「どうりで時々女っぽく見えたわけだ…」
と聞こえたような聞こえなかったような…?
ま、とりあえず一見落着だよな。
光「ありがとな!進藤!!おまえのプレー
たしかにすごかったぜ!」
そういって笑うと、進藤は少し顔が赤くなったような気がした。
けれどすぐにフッと笑い
進藤「ああ、おまえ達もな。覚えとけよ杉野、次 やる時は高校だ。」
と言った。
そして杉野も笑って
杉野「おうよ!」
と答えていた。青春だなぁ…
光「ま、高校になるまでに地球があればの話だけどな。」
小声で俺がボソッと言うと、杉野は苦笑いで俺を見た。
…聞こえてたのか。
こうして、球技大会は幕を閉じた。
E組の力が、初めて本校舎の奴らに見せつけられた気がする。