第22章 自律の時間
ジャキッと音がしたが、いつもの銃声はしなかった。
律の方を見てみると、律は花を出していた。
律「……花を作る約束をしていました。殺せんせーは私のボディーに…計985点
の改良を施しました。」
律は淡々とした口調で話し始めた。
律「そのほとんどは…開発者が“暗殺に不必要”と判断し削除・撤去・初期化して
しまいましたが、学習したE組の状況から“私個人”は協調能力が暗殺に不可欠
な要素と判断し、消される前に関連ソフトをメモリの隅に隠しました。」
殺せんせー「……素晴らしい。つまり“律”さん、あなたは」
律「はい、私の意思で産みの親に逆らいました。」
そう言った律は昨日のように可愛く微笑んだ。
律「殺せんせー、こういった行動を“反抗期”と言うのですよね。“律”は
悪い子でしょうか?」
律はそう言いながらペロペロキャンディーやソフトクリームを作っていた。
その答えの様に、殺せんせーは顔に大きな丸を浮かべて
殺せんせー「とんでもない、中学三年生らしくて大いに結構です。」
と言った。
こうして、俺達の仲間が増えた。E組28人で殺せんせーを殺す。
協力すれば きっと殺れる。
覚悟しとけよ、殺せんせー。