第2章 銀蛇鳥姫物語 第2話
肌寒さを感じ重たい瞼を持ち上げて朦朧とする意識の中、目を覚ました。
そして目の前の異様な光景に目を見開いた。
目の前に広がる光景は自分の部屋と似ても似つかぬ場所だったからである。
『ここは…何処だ?』
辺りを見渡してみる…視界に映るのは見慣れぬ砂漠だけ。
頬を切り裂く様な冷たい風がふいていた。
とても静かで、サラサラと砂が流れる音さえ聞こえてきた。
『と、とりあえず…歩くか』
進めばきっと何かがあるはず…そう、思っていた。
そう、考えていた……この考えは数秒後に後悔する事とも知らず…
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