第4章 銀蛇鳥姫物語 第4話
すっかり市丸のペースに持っていかれて襲われた事など、もう忘れていた。
(さっきの化物はこの人が倒してくれたんだったな…まぁ…名前くらいいいか…)
『姫雫…。小鳥遊…姫雫だ……』
『あの、市丸…さん…先程は助けていただき感謝してる…。もう、大丈夫…大丈夫だから…腕の力を弛めてもらっていいか?』
最後の一文だけ、一際強く言い放った。
(命の恩人にこんなに冷たくていいのだろうか…いや…でも、これが私だ…他に言葉なんか思い付かない)
市「姫雫チャンかァ…可愛らしい名前やね~。市丸さんなんて堅苦しいやん!ボクの事も、名前で呼んでや~」
to be continued→