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[R18]ハイキュー!!(裏短編集)

第8章 風邪【佐久早 聖臣】



**


ピピピピ…


朝の目覚ましが鳴って
目を覚ますと…

「おはよう…」

と、上半身裸の聖臣が目に飛び込んできた。

ドキッとして、
『…お、…おはよ…//』

と、くるりと体を反対に向ける。

「おい…」

ぎゅぅと後ろから抱きしめられ
肌と肌が密着して
昨日の体温を思い出す。

『っ…///』

「今日は?仕事?」

すぐ後ろに
聖臣の声がして
またドキッとしてしまった。

『……//』

私は首を横に振って
精一杯の意思表示をする。

「熱は?…」

抱きしめていた腕を
スルっと動かして、
私の額に掌を押し当てる。

『ん……//』

ひんやりして気持ちいい掌。

「もう下がったみたいだな…」

その言葉にハッとして

『移ったんじゃ…』

と、彼の方にぐるっと向き直る。
心配で私も彼の額に触れようとすると

「やっとこっち見た…」

と、無邪気な顔でこちらに微笑む

きゅぅぅっと胸が締め付けられる。

『う…色々と勘違いしちゃってごめんね…』

聖臣の目を見るのが怖くて
彼の胸元当たりを見て謝る。

「俺も…酷いことしてごめん…
今夜は…もっと優しくスるから…
また触ってもいいか?」

ちゅ…と額にキスされた感触があり、
更に鼓動が早くなっていく。

『うん…//
聖臣…これからも私に触れて…//』

聖臣の手を取って
私の頬に持ってくると
優しく包んでくれる。

「綺麗だ…//」

2人で見つめあって…
それから顔を近づける

唇と唇が触れるか触れないかのところで


ピンポーン


家のチャイムが鳴った。

「……誰?」

『?誰だろ…』

玄関に向かうため、
布団を出ようとする私に

「俺が出る…
〇〇はそれまでに着替えておくこと。」

ピンポーン

もう一度鳴る。

「ハイハイ、どちら様?」
と、マスクをつけた聖臣が扉を開ける音が聞こえる。

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