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何回だって…

第6章 寂しい気持ち、気付いた気持ち。



私はドキドキして夜もまともに寝れなかった。

教室にも早めに来てしまった。

まだ誰も居ない。

はぁ…と一つため息をこぼした。

時間が少し経った。

ガラッと扉が開いた音がした。

そこにいたのは、

「月島くん………。」

月島くんは目を見開いていた。

「お前………美月…?」

「………何?イメチェン?」

そう言って近付いた。

「…かも…。」

曖昧な返事。

久しぶりに目を見て、私に話してくれた。

「ねぇ…もう、避けたりしないでください。」

「………。」

私の言葉、聞こえてるはずなのに返事をしてくれなかった。

「あの…」

「お前には、こう…杉山幸太朗…と付き合ってんだろ。なら、俺が無視しようが関係ねぇだろ?」

胸がチクリと傷んだ。

「…でもっ!」

彼は、私の顎に手を掛け、上に向かせた。

「何?それとも、付き合ってもねぇ、好きでもねぇ男に遊ばれたいのか?」

頬が熱くなった。目にも涙が出そうになった。

「……さ、最低…!」

ふっと笑って私から離れた。

「今日、皆に一言言う。そのあと、また憂にいじめられそうになったらこうに助けてもらえ。」

私に背を向け、もう、それっきり目を合わせようとしなかった。




胸が痛いよ…。




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