第6章 寂しい気持ち、気付いた気持ち。
休日に川口さんと会った。
私の家に来た。
私は眼鏡じゃなく、コンタクトを買っていることをバレた。
「コンタクト買ってるならつけてくればいいのに。」
「無理です。皆に気持ち悪がられるに決まってますし…。」
と、即答した。
「いい?明日、コンタクトをしていきなさい。あと…」
最後まで言わず、私のところに来て、後ろに行った。
髪を一つに纏めた。いわゆる、ポニーテール。
「髪も、結びな。むさ苦しいよ。おろしたままだと。」
「え!?でも…私は顔を隠すために…」
と口を尖らせて言った。
「私の言ったことしないと無視するよ?」
と、真顔で言われた。
「それは…!嫌です!!」
滅多に笑顔を見せない川口さんが笑った。
「ふっ…じゃあ、やりなよ。きっと、クラスの皆も違う反応をすると思うから。貴方の辛い時間も消えると思う。」
そう言われた。でも、変わるはずがない、そう思ってたけど
これから、ガラリと変わる。
今の自分には、想像もつかないけど。