第2章 初デート
何とか家に着いた。
日が暮れてるし、だいぶ時間がかかって帰った。
家に着くと、ほっとしたのか、はたまた別の感情があるのか分からないけど涙が出た。
涙は、拭っても拭っても止まらなかった。
身体は小刻みに震えていた。
「もう………あんな人…絶対に関わらない…っ!」
何が、きゅんだ!
もう、変な感情は捨てる!
今日は無かった事にする!
そうすれば…いつもと変わらない日常が送れる…。
いつもと………。
私は、その"いつも"の日常は大嫌い。
だけど、もう、彼のことも大嫌い。
彼とも近付かない。
その決心に、胸が少し痛んだが、今の私にはそんなこと気付かなかった。