第15章 集会
そして私たちはお兄さんたちが来る前に素早くシャワーを浴びた。
「私、そろそろ帰るね」
「絵描かなくちゃいけないもんね」
「うん。じゃあ、また明日ね」
私はカルマくんに手を振って玄関の扉に手をかけた。
「望乃、送ってくよ」
「え、大丈夫だよ?」
「いや、送ってく。前みたいに襲われたら大変でしょ?」
「じゃ、じゃあ…お願いします…///」
私は少し頬を赤らめながら頭を軽く下げた。
「うん。じゃ、行こっか」
「うん…///」
(こーゆーの…ずるいよ…///)
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「ここまででいいよ」
私は家のすぐ近くまで来たので私はカルマくんの方に振り返り、そう言った。
「そう?んじゃ、また明日」
そう言ってカルマくんは私のおでこにキスを落とした。
「////」
カルマくんは顔を真っ赤に染めた私にニコリと笑うと来た道を引き返した。
「だから…ずるいってば…///」
私はおでこをスリスリと撫でながら家へと向かった。
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―――ガチャ
家の扉を開けようとすると、鍵がかかっていた。
(やった…!)
私は心の中でガッツポーズをして鞄の中から鍵を取り出した。
―――ガチャ
私は鼻歌交じりに扉を開けた。
そして靴を脱いでダッシュで2回に駆け上がり、制服を脱いでし服に着替えた。
「よっしゃ!やりますか!」
私はパソコンでいろいろと深海のことを調べた。
「…深海魚の中にも美しいものがいる…そもそもこのコンクールは深海の素晴らしさを伝えるためのモノ…」
私はパソコンで調べたものをもとに、アイディアスケッチを数枚描きあげた。
私は自分で描いたアイディアスケッチを眺めた。
「う~ん…」
やっぱり深海の素晴らしさだから深海そのものを描くか…?
いや、それだけじゃつまんないから海の色を変えてみるか…?
でもやっぱりそうすると鮮やかな光を放つ深海魚たちがかすれて見えてしまうか…?
そもそもどんな絵の具を使う…?
「…はぁ…難しいな…」
私は脱力したように椅子の背もたれに体をだらんと預ける。
「1回全パターン描いてみようかな…」
私はそうつぶやくとキャンパスに筆を走らせた。