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【暗殺教室】ドSカルマくんとの暗殺生活

第14章 媚薬


―――ガチャ

「俺の部屋に先に行ってて。俺飲み物持ってくるから」

カルマくんの家に着いた。

靴はサンダルぐらいしかなく、お兄さんとあやちゃんのものらしき靴は見当たらない。

今日も誰もいないのかな?

この前の出来事を思い出す。

「…うん…先行ってる…///」

あぁ…恥ずかしい…/// きょ、今日も…するの…かな…///

私はそんな口が裂けても言えないようなこっぱずかしいことを考えながらカルマくんの部屋へと足を進めた。

―――ガチャ

扉を閉め、テーブルの前にちょこんと座る。

「・・・はっ!」

私はこの間みたいにお兄さんとあやちゃんがまた途中から帰ってくるんじゃないかと思った。

そ、それはまずい…あやちゃんの部屋は隣…

も、もしもコトの最中で不適切な声が漏れたら…汗

―――ガチャ

「お待たせ」

扉が開かれて、カルマくんがおぼんにいちご煮オレの入ったコップを載せて部屋に入ってきた。

「あ、ありがとう…あのさ…カルマくん…」

「ん?なに?」

テーブルにおぼんをことっと置くとゆっくりと腰を下ろした。

「お兄さんとあやちゃん…また途中から帰ってきて、その……最中だったら…隣のあやちゃんの部屋に不適切な声が漏れる可能性も…」

「…えwwもしかして望乃、ヤる気満々なの?ww」

「え”…あっ…ちがっ…///」

完全にヤらない可能性を捨てて話をしてしまって、まるで私がヤる気満々のような雰囲気になってしまい体温が上がるのを感じた。

「…今の話はなし!!///」

そう言って私は頬を真っ赤に染めてイチゴ煮オレを一気に飲んだ。

「あ、飲んだ」

「ふぇ?」

カルマくんはニヤリとした顔でこちらを見ている。

・・・嫌な予感しかしない。

「実はね、その中にこんなもの入れたんだ」

そう言ってカルマくんが手に持っていたのは少量液体が残っている小さな小瓶だった。

「…なに、それ」

私は警戒しながらも恐る恐る聞いてみる。

「媚薬☆」

「はぁああああああああ?!」

「『媚薬☆』じゃないよ!お茶目に言ってもダメだよ!というかどこで手に入れたの!」

「奥田さんに作ってもらった」

「…ポカーン(゚Д゚)」

私はもう何も言えないといった顔でカルマくんの手にある小瓶を見つめた。

「っ…!」

急に体が熱くなってきて、私はその場に崩れ落ちた。
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