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【暗殺教室】ドSカルマくんとの暗殺生活

第2章 プロローグ


――私は2年生の最後、担任から言われた――


『3年からお前はE組だ。っち、お前はなんなんだ。絵が描けても意味なんてねぇんだよ、俺の評判下げんじゃねぇよ!』


絶望した。

E組に行かされたことに絶望したのではない。


担任が言った言葉だ。

『絵が描けても意味なんてねぇんだよ、俺の評価下げんじゃねぇよ!』


この言葉を言われて精神が壊れそうになった。

思わず手が出そうになった。



―――そんな私の思いを救ってくれたのは
         とあるクラスメイトだった。―――

『バコッ――』

その人は私のために、私の代わりに、担任を殴ってくれた。


『相変わらずクズい性格してるね、少しは人のことも考えなよ。』


その人は私の方へと振り返った。

赤い髪がフワリとなびき、黄色いその目が私の目を見て言った。


『君、E組になったんだ。俺もE組。しばらく停学で行けないけど仲良くしてね。』

ニコリとした。

『この前見たけど君の絵、すごかったよ。コイツのことの言葉なんて聞かないでまた描いてね。そして今度見せてくれる?』

またニコリと笑い、去っていった。


名前は『赤羽業』くん。話したことはなかったがその出来事がきっかけで彼のことが気になって仕方がない。


――――これは…一体なんなのか?――――


わからない。

こんな気持ち初めてだ。

クラスの集合写真を見るたびに思い出す。

彼の赤い瞳を。
彼の赤い髪を。

思い出すたびに苦しくなる。

(私、お礼…言ってない…。言いたい…)

だからか。

だからこんなにも苦しいのか。

お礼を言ってないからモヤモヤするのか。

早く言おう。

この感じは嫌いだ。ムズムズする。

(早く言いたいなぁ…)


そしてついに明日、新学期が始まる。
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