ハン×ハン《 刻まれる時の中の...》~恋愛物語~
第7章 ヒコウセン×ノ×トーク
「あ?なんだてめぇ...?」
「す、すみません!!ボーッとしていたもので...」
「なら、ここで土下座して謝れよ」
いらっ
二人の男性にぶつかってしまったのは謝る
で、謝ったのに土下座しろとか、弱いくせにふざけんなって感じなんだけど!?
「だったら、あんたたちだって悪いんじゃないの...?」
「あ?」
「んだよ...謝ったら許してやろうって言ってんのによぉ!?」
「謝りました」
「足りねぇっつってんだよ!」
「そんなに土下座したくねぇなら、無理矢理にでもさせてやるよ!!」
二人が私に向かって手を出してくる
(無駄...遅い...)
凡人の彼らの動きは、私の目の前ではスローモーションのようだった
『グシャッ』
鈍い音と共に二人が倒れる
私はなにもしていない
手を出したのは...
「キルアっ!?////」
「わりぃ...今の俺、かなりキレてんだよね...」
「そ、そっちじゃなくて、ふ、服!!上半身!!は、はだっ、はだっ、かっ!?/////」
「あぁ...ゴンとトヒロと爺さんと運動してきた(むすっ)」
(じいさん...ネテロ会長かな...?)
「ったく...あのじいさん、年よりの癖にちょこまかと動きやがって...あれ以上やってたら、殺してでもボール取りたくなっちゃうから止めてきた」
『殺してでも』...
暗殺一家のキルアにとっては馴染みのある言葉かもしれないけど、私はその言葉を聞いてからだが反応してしまった
「キルア!!」
「っ!?/////」
私はキルアを抱き締めていた
私の方が背が低いから、腰に手を回して、私の方が顔を隠して泣いてるみたいに見えるんだろうな...(汗)
「殺す、とか...あんまり言わないで」
「ルイ...?」
「キルアにはもう、人を殺してほしくない...っ!!もう、人を殺して傷つかないでよ!!」
この倒れている男性のような犠牲者を、意味無くつくらないで...!!
「...うん。努力するよ」
そして、キルアはそっと私を抱き締め返してくれた