ハン×ハン《 刻まれる時の中の...》~恋愛物語~
第4章 ココロ×ト×ココロ
【クラピカ】
ルイが先程ヒソカと応戦していたとき、異常なまでの暴走のような暴れ方...
何かあるのはわかるが、それのせいであんな風に倒れてしまうならやめてほしい...
何故か、私の心臓は焦りを見せるように早鐘を打つから...
キルアが拾い走ってくれているお陰で、仲間の安全は格段に保証されている今、反撃をした方がいいのかもしれない
だが、この大きな頑丈な鼻を持つ豚に対し、どうやって対抗したらよいものか...
私の武器では、あの鼻を支えようとした途端に折れてしまうだろう
(何か手は...!?)
木々が邪魔をして、一列に歩けなくなる
別れたとき、ゴンの方に向かった豚が木にぶつかる
その時はなんともなさそうだったが、落ちてきた果実が額に当たった瞬間、豚は泣きそうな表情をする
(額が弱いのか!)
すぐに武器で対抗する
豚を仕留め、真っ先に思い浮かんだ顔があった
(なぜこんなときに...!?)
思い浮かんだ顔をすぐに探す
彼女は、キルアに抱えられながら、キルアが攻撃して豚を倒していくのを楽しそうに見ている
ルイ、か...
異性に対し、すぐに顔を見たい、抱き締めたいと思う感情を、人は【恋】と呼ぶと本にあった
私がルイの顔を見て安心したくなったのも、この感情だというのか...?
...だが、すぐに自分を戒める
(蜘蛛に復習を果たすまでは、他のことに気を奪われるな!!)
私は倒した豚を担ぎ、皆の元に集まった