ハン×ハン《 刻まれる時の中の...》~恋愛物語~
第4章 ココロ×ト×ココロ
しばらく走ると、大きな門の前に人が群がっているのが見えた
「どうやら間に合ったようだな」
みんながほっ、と息をついたのがわかった
「レオリオ、どこだろう...」
さ迷わせた視線の先に、木にもたれ掛かっているヒソカを見つけた
彼はにこにこと笑いながら右を指差す
導かれた通り見ると、そこには、木に背中を預けて座り込んでいるレオリオが居た
「レオリオ!」
彼は私たちが近づいても、放心状態のようにポケ~ッとしていた
「俺はなんでこんな怪我してんだ?」
「え?」
(まさか、記憶喪失...!?)
「いやぁ、なんだか記憶がはっきりしなくてよ...」
「このまま言わないほうが良さそうだな(小声)」
「だね」
クラピカの言葉にみんなが頷く
「ゴン!」
「キルア!」
「え~私たちには何も言わないとか、酷くない?(プンプン)」
「ぷっwwお前わかったからその顔やめろ!!!wwwあっはは...腹痛くなるぜ」
キルアは笑いだし、しばらくして止まった
「あ~、ったく...ちゃんとついてたんだな。もうダメかと思ってたぜ?」
「レオリオの香水のあとをおってきたんだ」
(ま、オーラを辿るとか、他にも方法はあったんだけど...というか、私だって微かに意識すれば分かる程度の香水なのに...)
自分よりもゴンのほうが優れていることがちょっと悔しかった
「香水!?お前、やっぱ相当変わってんな...」
「皆さ~ん!」
キルアがそういったとき、サトツさんの声が響いた
「一次試験、お疲れさまでした。二次試験はこの【ビスカ森林公園】にて行われます。
...さて、私の仕事はここまでなので、ここで失礼します。それでは皆さん、ご検討をお祈りします」
そう言うと、一次試験の時同様、常人ではあり得ないスピードで歩いていく
「今度はどんな試練が待っているのか...」
公園だから、戦いという可能性は少ない
...いったい、何をするのだろうか...
門が開く
その先に居たのは、大柄な男性と、ナイスバデーのお姉さん
「ようこそ!ハンター受験者の諸君!!私が二次試験試験管のメンチよ!」
「同じくブハラ!」