ハン×ハン《 刻まれる時の中の...》~恋愛物語~
第3章 ピエロ×ト×キジュツシ
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意識が戻ったとき、私はトヒロに両腕を押さえられて木に押し付けられていた
「トヒロ!?」
「あ~やっと戻った(ほっ)」
トヒロが両腕を離したときに見えたのは、首を擦りながら座っているゴンとそれに添うクラピカだった
私はすぐに、居なくなった仲間を思った
「レオリオは...?」
「あいつは無事にヒソカに運ばれてる。殺される心配はないさ。やつはヒソカの試験に合格したからな」
(ヒソカってピエロさんの事だよね?)
試験とは、あの男の人たちに言っていた言葉だ
「合格って...?」
「おそらく、将来性を感じたんだ。今はあんなんでも、きっと将来すごい念の使い手になるんじゃないか?」
「そっか...ゴンはどうしたの?」
トヒロはそれを聞くと苦笑いをした
「お前が自分を操作して強くなったのに、ヒソカはそれを割と普通に止めちゃってさ...」
「嘘!!」
(だって、あれはほぼ私の限界モードになるんだよ!?だったら、ヒソカって人に私が敵うはずないじゃない!!!)
「んで、隙あるかと思って攻撃したゴンが首締めをくらった、と...」
「わ...」
首締めって...(汗)
こうして生きてるんだから、ゴンも彼の試験に合格したのだろう
私はどうなんだろう?
「で、戻ってきた俺に、「手は出さないから、彼女を預かってくれる?◇」だってさw」
「充分自分の無力さを痛感しました(泣)」
「ルイ、大丈夫だった?」
ゴンはもう普通に立ち上がって私を見ていた
「うん。ゴンも首大丈夫?」
「うん。行きなりヒソカに突っ込んでいって捕まっちゃったから、心配したよ(にこっ)」
「ありがとう(にこっ)」
「(むすっ)」※トヒロ
「私は全く役に立てなかった...すまない」
クラピカが申し訳なさそうに言った
「全然気にしないよ。あんな強い人なんだもん(にこっ)」
「あ、あぁ...//」
「(むすっ)」※トヒロ
「だが、先頭集団とはぐれてしまった...どうする?」
「あ、それなら...」
「俺、わかるよ」
オーラを感じ取れないはずのゴンが手をあげた