ハン×ハン《 刻まれる時の中の...》~恋愛物語~
第3章 ピエロ×ト×キジュツシ
『ゴンッ』
何かがぶつかる鈍い音
段々と感じてくるオーラ
そう。緊張していた糸が切れたように、絶がとかれていく...
「ゴン...?」
音とは違う、本当にゴンが居た
(キルアが一緒にいない...先に行ってた筈じゃ...?)
「間に合った...」
そこで私は察した
ゴンは、野生の勘というやつだけでUターンをして来たのだ、と...
「君、やるね...◇」
ピエロさんに当たったのはゴンの釣りざおで、私が殴った上だったから相当痛かったと思う
「それ釣りざお?面白い武器だね...ちょっと見せてよ◆」
ピエロさんが近づく
「っ、ゴン!!」
(ゴンはまともに念が使えない...不意打ちだから効いたけど、正面からだと効かないよ...!!)
...と、ピエロさんの後ろで何かが立ち上がる
「てめぇの相手は...この俺だ!!」
『ガンッ』
レオリオの攻撃は、ピエロさんの顔面パンチによって防がれた
オーラを【纏】適度に纏っていたため、何もしてないレオリオには痛かったと思う
その隙をゴンは見逃さず、釣りざおで攻撃にはいる
「ぉおおおおっっ!!」
「ゴン!!」
(私だって助けなきゃ...!!)
操作系で自分のオーラを引き出して戦ったら少しでも対抗できるだろうか
リモコンを出し、自動モードに設定
私の場合、ピアスを体のどこかに取り付けたら完了できるように設定してある
急いで耳に取り付けると、私の意識は薄くなっていく
『自動操縦モード、ON』
私は、自分のオーラが活性化していくのを感じながら意識を手放した