• テキストサイズ

私の初恋はあなたでした。

第2章 新しい家族。




「おい、ペボ。」


「アイアイ!キャプテン!」


こんな態度をとっていいのは、

きっとペボさんだけだろう。

仲良さげなところを見て少しだけ

変な気持ちになる。


「全員、食堂に集めろ。」


「え?あー、うん!」


走っていくペボさんの背中を私は見送った。


視線を前に戻したとき、

目の前にローの顔があった。


「ぬぁ!!」


私はここ2日、何回こんな奇声をあげただろうか…。

女を捨てたって言われてもしかたねぇよこれは。



「おまえ、フード、脱げ。
ていうか、その服を脱げ。」


「は、はぁ!?なに言ってるんですか!」


ローってこんなひとなの!?

子供の頃もそりゃあちょっとはませてたけど!


「クックッ…言い方が悪かった。
これに着替えろ。」


そういって、畳まれた服を手に持たせる。


「これに、ですか?」


「あぁ。」


この船に乗る代わりにこれを着ろっての?


はぁ。






/ 236ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp