• テキストサイズ

私の初恋はあなたでした。

第2章 新しい家族。




「きっとなにかの間違えなの!
おろして!ねぇ!トラファルガー!」


「なんだ、怒ってんのか?
それとも、なにかに焦ってるのか。」


私の口調でそう感じたのか。


いや全くもって間違ってないです。

そのとおりです。

見守るつもりだったよ。

でもこんなそばでってことじゃなくて!

ローからは見えないところでってことで!


「くそクマ…いつか…ブツブツブツ…」



「そんなに嫌か俺の船は。」

「いやょ…っ!!」


私が振り向くと、

ローは背を向けていた。

いつか見たような背中。


思わず手を伸ばしそうになる。


「…トラファルガーさん。
いいんですか、私なんかがここにいて。」


私が今さらこの″家族″に入る隙なんてどこにもない。

なにより、勇気がないの。

あなたのかけがえのないものに私は触れない。



/ 236ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp