第5章 出逢えてよかった。
「薔薇弦締∞。みんな!さがって!」
私の言葉とともに薔薇の弦が
地面や木々から伸びて海軍達の手足を縛る。
「うぉっ!って!姫さん当たってるよ!」
船員に当たっちゃったみたい
「避けるのが遅いのよ!
ここからが本番よ!みんなはやく走って!」
最大限で最小限の能力をだす。
「「「おう!」」」
「…綺麗な薔薇を贈るわ。」
海軍達を縛った弦が中心へと集まっていく。
そして次々に蕾を咲かせ、
そしてその蕾が頂点に集まる。
やがて大きな薔薇の茎になり、
大きなつぼみが日に照らされている。
「覇気でなかなか取れないでしょう?
ボルサリーノ」
「ぬぅ、いや〜参ったねぇ〜」
そういいながらもほんの少しずつ
弦をゆるめていっているのが伝わってくる
「いまのうち、てことね」
ほんとに裏切る形になったけれど
私は覚悟を決めたから