第4章 秘密はいつかばれる。
「うっ!おいてめぇ、いてぇだろうが!」
なにしやがる、と頭上で唸っているローを見上げて、
言いたいことを言った。
「ロー、ただいま!大好き!」
私はこれから、ローのそばでローを見守る。
家族は、どんなことがあっても、
思い合うんだから。
「あぁ、……おせぇ。」
なんでこいつは、素直におかえりが言えないのか…
なんて、ローは照れ屋だから仕方ないもんね。
「さて、私はそろそろ帰るわ。
リア、シスコンローのお世話、がんばってね?
また、会いましょう?」
そう言ってミューゼさんは船を降りてった。
「さよなら、!」
少し涙ぐんで、手を大きく振った。