第4章 秘密はいつかばれる。
一悶着あったあと、
なぜだかローが怒ってた。
という前に、
約束は私の思い込みで大きくなってただけらしい。
でも、ローの言い方がいけないんだよね?
私悪くないもん。
「あの、ミューゼさん、…すいません。」
「いいのよ?最初から乗る気はなかったし。
それと、ローが乗せる気はなかったしね。
ふふ、可哀想なロー。」
いたずらそうにローを横目に笑うミューゼさん。
「…おい、リア、いつまでその格好でいる気だ?」
「うん…でも世間には晒せないからなぁ」
「ねぇ、リア、私には見せてくれないかしら?
仲良くなれそうな気がするもの。」
「あ、…はい。」
フードを脱いで、
口許の布をとった。