第4章 秘密はいつかばれる。
ペンギンside~
「……そと…」
抱き締めたまま何時間もたった。
ずっと無表情で、どこも見えてないような感じだったリアが、
いきなり立ち上がった。
「そと?甲板に出るのか?
でもそろそろ皆帰ってきて出航するぞ」
そう言っても聞く耳も持たず…
というか聞こえないんだろう。
甲板へとでていった。
心配で毛布を取りに行き、
持って後を追おうとしたが、
ちょうどペボ達が帰ってきた。
「ペンギン!」
「あ、お前ら、おかえり」
「プリンセス、変わらずの状態で甲板に居たけど…
大丈夫なの?」
ペボが心配そうに窓のそとを見る。
「あぁ。俺がいくからお前らは安心して待ってろ。」
そう言い残して
甲板に出た。