第3章 見守るのは斜め後ろから。。
「…っ、あぁ。」
そうつぶやいて外へ出ていった。
バタン…
ドアがしまる音と一緒に
私の中の何かが壊れた。
「…おい、お前ら船を先に降りてろ。」
「え、ペンギンさんは…」
ペンギンはリアの変化に気づいた。
「いいからはやく!」
そう言うとみんなが驚いて
ペボたちさえも降りていった。
「おい、大丈夫か?」
私は皆からしたら脱け殻のようになってたんだろう。
すれ違っていくみんなが驚いていた気がした。
「ふ、…ふ、っ…うわぁぁあん!」
大声で子供のように泣きわめく。
今までの我慢が切れた。
ペンギンが私を抱き締めた。
「私、私!」
「あぁ。頑張ったな。
リア。」
教えたはずのない私の名前を、
ペンギンは呟いた。