第2章 決断
「……まぁいい、俺の妃になれ。」
「っ!?」
どういう話の流れからこうなったのかわからない。
自己完結されてるのかも知れないが、こちら側としては意味不明だ。
「言ってる意味がわからないのか?あー、妃ってのは異国語だからなー。えーっと、つまりは、嫁に来い。」
「仰っている意味が分からないのは、そちらではございません。何故、私が貴方様のお嫁に嫁がなければならないのですか?」
「あ?意味、ねぇ……
幸村の物って聞くとよ、奪いたくなるんだよな。
こういうのは横暴って言うらしいけど、俺には関係ねぇ。形あるものはいつか壊れるって言うだろ?
それと同じで、形あるものは、脆くて、すぐに手に入るんだよ。」
「左様ですか。申し訳ございませんが、その求婚はお断りさせていただきます。」
「へぇ?いいぜ、別に。だったらお前を、……ここで殺せばいい話だからなぁ?」