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Dye D? 2

第30章 孤独


何も言えずに立っている私に、
彼は冷たい目線を送った。

錦戸「なんやねん、そんな憐れむような顔は」


彼の言葉に私はうろたえた。


「別に何ですもありませんが...」


錦戸「なぁ、お前を捕まえたヤツは誰や」


彼の言葉に私はその時を思い出してみたが、
どうしてもその一部だけが切り取られたように
思い出せなくなっていた。


「私、その人の顔を見てるはずなのにどうしても思い出せないの..」


私の言葉に彼は苦笑いした。


錦戸「なんか都合がええなぁ」


「ごめんなさい.....」


私は突然、申し訳なくなって謝った。

彼は少し笑ってくれた。

錦戸「まぁ、ええわ。 取
りあえず皆の所にいこうや」


「え、、」

私は動揺した。

また、恐ろしい人たちに囲まれるとかと思うと、
ゾッとしていたからだ。


錦戸「どなんしたん」


彼は不思議そうな顔をしていたが、
言葉を付け足した。


錦戸「お前の思いだせないのも、
何か意味があるのかわからんし、
仲間なら何か分かるかもしれんから」


彼の言葉に私は小さく頷いた

彼は、
棺桶のある十字架のある部屋から出て行き、
私も後に付いて出て行った。

今から私には地獄が待っているとも知らないで..
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